備忘録

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最終章 シーズン8 最終回第6話 感想【ゲーム・オブ・スローンズ】

 

 

終わってしまった…。

生き甲斐の1つといっても過言ではないぐらい大好きな作品が…。

とりあえず内容がどうこう以前に、虚無感がすごい。なんだこれ(笑)

 

まぁ早速感想に入るわけですが、最終回だということもあり、純粋に楽しむことを心がけました。

今回の記事では最終回 6話の内容にのみ焦点を当てています。出来るだけこれまでのエピソードとは完全に切り離してレビューするつもり。(だったが無理でした)

この料理(最終回)に至るまでの過程を極力無視し、目の前に出されたその料理を味わう感じですね(?)

 

なので、シーズン8やシリーズ全体に関する総括/批評は次回の記事でたっぷり語ります。

そっちの記事も結構ボリューミーになると思うので、興味のある方は是非そちらもチェックしてもらえると嬉しいです。

 

さて、3,4,5話とイマイチ納得がいかないエピソード続きで迎えた最終回、果たしてどうだったでしょうか…。

 

 

 

※ネタバレ注意。

 

 

感想

 

いきなりだが、こちらが視聴直後にツイッター上にぶちまけた率直な感想。

 

 

 

深い考察は一切せず勢いでツイートしちゃいましたが、どうでしょう、私が言いたいことはちゃんと伝わってるかな…?(笑)

 

正直、第5話終了時から最終回に対する期待/希望は限りなく低かったし、ほとんど諦めムードでした。

そんな心境の中で見終わった第一印象としては、「思ったより良かった(語彙力)」

 

ただこの最終回、オチとしてはかなりのインパクト不足だと思う。

つまり、全73話の締めという点を考慮して評価すると6/10ぐらい。

ぶっちゃけ私はこれ以上酷くなるだろうと覚悟していました。

その懸念とは裏腹に、普通に満足したシーンもいくつかあったので6/10というスコアに落ち着いた感じ。

 

散々エンディングはほろ苦いと言われてきましたが、私はむしろハッピーエンドよりに感じた。

もちろんその「ほろ苦い」というのは一連のデナーリスの展開を指しているんでしょうけど、もう耐性がつきすぎてそれだけでは全然後味悪いとも感じなくなってしまったし(笑)

 

とまぁざっくりとした感想はこれぐらいにして、ここからは各シーン別の感想↓

ぱぱぱっといきますよ~。

 

 

ブライエニー

 

まずは今回のエピソードで一番好きなシーンから。

「ジェイミーの偉業を後世に残すため白の書/兄弟の書に記される」というのはまさに私が望んでいた展開でした。

 

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見返すと過去の自分、結構どのキャラに関してもクレイジーなこと言ってるわぁ(笑)

 

ジェイミーのキャラクターアークはRedemption(贖罪)の旅とも言われています。

彼は若くして狂王を裏切り殺してキングスレイヤーの悪名を授かりました。その後もブランを塔から突き落としたり、五王の戦い勃発時も率先して北部勢を蹴散らすなどして捕虜になります。このへんまでが所謂ジェイミーのクソ野郎期

 

ただそんな彼の元にブライエニーが現れます。これがまさに転機でもあり贖罪の旅の始まりですね。

はじめはブライエニーに対して失礼な態度を取るジェイミーだったが、次第に打ち解け、しまいには彼女を庇って右手を失います。

更に狂王を殺した本当の理由を打ち明けてからジェイミーはまるで別人のように生まれ変わりました。

それからというもの、彼は約束通りにブライエニーにスターク姉妹の捜索許可を出したり、ティリオンの脱走を手助け、包囲戦が敷かれていたリヴァーラン城を無血開城という形で平和的に解決、更に死の軍団との戦いでは単独で援護に来てくれました。

彼の最期には不満が残るものの、「狂王を殺しキングスレイヤーと呼ばれる」から空白だった白の書/兄弟の書、そこに彼が積み重ねた功績が記されたと同時にジェイミー・ラニスターとしての贖罪は無事完了したと言えるでしょう。涙出る。

 

更によく見ると、ブライエニーは本に「ジェイミーは人々を救うために王都に来た」と記述していました。

これって正確ではないですよね。だって彼が王都に戻ってきたのはどちらかというとサーセイに会いたいという気持ちからでしたから。

つまり推測するに、ブライエニーはジェイミーが世間に良く映るよう意図的に書き換えた説があると思います。

彼は過去に一度狂王から人々救ってますから嘘ではないですし。死後ぐらいは人々から慕われてほしい、そんなブライエニーの計らいを感じる一文でした。

 

なんか、ジェイミーのS8E3以降のストーリーラインがもっとよく描かれていたらこのシーンは今以上に感動しただろうなー。本当に勿体無い。

 

さて、白の書/兄弟の書にメンバーの功績を記すのは総帥の仕事なので、この描写からもブライエニーが王の楯の総帥(トップ)になったことが分かりますね。(あと少評議会にも参加してましたし)

てなると、もうブライエニーはサンサを守る誓いから解放されたってことなのかな?

まぁサンサはウィンターフェルで仲間に囲まれてもう護衛は必要なさそうですけどね…。

 

 

 

ティリオン

 

シーズン5ぐらいから影の薄かったティリオン、少なくとも最後の最後にスポットライトを浴びられたので少しホッとしている。

ピーター・ディンクレイジの演技が終始素晴らしかったのは言うまでもないですね。

 

ジェイミーとサーセイが出入り口を塞がれ生き埋めになった場所、そんなところにティリオンがあっさりたどり着いたのは秘密の抜け道を知っていたからかな?

 

 

ジョン

 

大量殺戮したデナーリス、どの面下げて現れるのかと思ったらめちゃくちゃ快感そうで怖かった。

その後のスピーチ然り、あの時点で彼女には「全てを自分のものにしたい」以外の感情が無くなってしまったのだろうか…。

 

そんな彼女に待ち構える運命…それはまさかのジョンに裏切られて殺されるという。

直前までジョンのなよなよっぷりに若干イライラしており、更に王座の間で「あなたは私の女王」だとか言ったときには頭を抱えましたが、その次の瞬間グサリと…。

 

これに関してはもちろん色んな意見があるでしょうが、私はデナーリスが暴走してしまった以上、ジョンが殺す以外に彼女のストーリーラインを終わらす綺麗なオチはないと思う。

つまりこれはこれで満足しています。

 

愛していた女性を裏切って殺すというのはジョンにとっても勇気のある決断だったでしょう。いくらそれがウェスタロスの人々のためだとしてもね。序盤は普通にティリオンを見捨てる気だったみたいだし。

 

ただ彼はメイスター・エイモンから言われた言葉を思い出しました。「愛は義務を殺す」と。

ジョンの決断はネッドやロブが破滅した原因でもあるスターク流を断ち切った瞬間だったのだろう。 最終話でやっと成長(笑)

 

ただやはりこの辺のジョンの心境の変化はどう考えても数エピソードに渡って描くべきで…相変わらずエピソード数が足りてない。

 

 

ドラゴンピット

 

シンプルに懐かしの顔を見つけてテンション上がりました(笑)

エドミュアは相変わらずヘタレキャラとして描かれていて安心したし、ロビンはよく見るまで気づかなかった。

 

 

 

さて、上記が私が純粋に楽しめたシーン。

もちろん不満点もあります↓

 

 

ブラン

 

ブランよ…あんた…。

コヤツに関しては別の機会を設けてじっくりと語り倒したいが…。

 

私はてっきりドロゴンが鉄の王座を破壊した時点で「誰が王になるべきか」の議論は消滅するのかと思いました。

が、その後開かれた集会での多数決でブランが北部を抜いた六王国の王になるという。

 

最終章が始まる前から「鉄の王座に座るのは一体誰だ!?」みたいな宣伝文句を耳にたこができるぐらい聞いてきました。

当時の私としては「えー、死の軍団が来ているのにそんな誰が王位を継ぐべきか云々なんてどうでもよくない?煽るだけ煽っといて本編全く違う展開になるんでしょ!」みたいに、斜に構えた立場だったんですが…(笑)

結局その枠内に収まるんですね…なんだろうこの感じ。

 

てかブラン、あなた自分が王になるってずーーーーーーと知ってたの? 少なくともジョンの出生の秘密を伝える必要がある!とサムに明かした時からこうなる未来が見えていたのか?

これがジョジェン・リードが望んでいたことなの?

 

最終的に大勢の命を踏み台にしてこの結果。

いやーこれはいろんな方面からバッシングですよ(笑)

 

 

アリア

 

アリアの扱いに関しては5話と6話、もう少しどうにかできたよねという印象。

前回の記事でも言いましたけど、アリアが王都に来た理由は何だったの?

 

アリアのストーリーラインは夜の王を倒してから最終回までずっとフワフワしていたイメージ。で、最後の最後に「旅に出る」とか不時着にも程がある(笑)

(てかその旅出発オチも有名なセオリー通りでしたね。)

 

アリアがデナーリスを殺すことにならなくて安堵していますけど、だったらやはりハウンド絡みで話を膨らませてほしかったなー。

「ありがとう」と言って別れてからピンチのハウンドを助ける展開でも全然アリだったと思うんですよねぇ。もう一捻り何かあるべきだった。

 

 

ブロン

 

サーセイのティリオン&ジェイミー暗殺依頼を聞いたときは「これは面白くなる!」と期待していたんですが、結局そこから何も発展せずに終わってしまいました。

 

これは結果論ですが、やはりブロンはシーズン7 第4話のバトルで退場が一番綺麗だったかな。

あのバトルに関してはメインキャラ全員生還というより、誰か1人失ってたほうがバトル自体に重みが出たと思う。

 

 

 

終わり

 

今回はとりあえず記憶が鮮明な内に触れたかったことを中心に書き出したかったので、一旦このへんで区切ろうかな。 もう力尽きそうですし(笑)

本当は夜の王やサーセイ、伏線の未回収っぷり、物語の核心部分、「オチに満足したのか」についても語りたいのですが、それは冒頭でも話した通り次回の記事に持ち越し。

 

とにかくそれまで頭を整理しておかないと。

 

 

追記:

後日談をアップしました↓

rayford.hatenablog.com