ダークとかいう見てると神経が衰弱するドラマ 【ダーク シーズン2 ネタバレ感想】
お久しぶりの更新になります。
今回は私が海外ドラマで2番目のお気に入りと言っても過言ではない作品、「ダーク」の新シーズンがNetflixにて公開されましたのでそちらの感想。
ネタバレ含みますので未見の方は注意。
私はこの作品自体、2017年の末にシーズン1が公開されてすぐさまチェックし、ストレンジャー・シングス以上にその脚本や雰囲気、音楽の魅力に惹かれました。
視聴直後のネタバレ無し感想も記事にしていますが…内容無さすぎて酷いね(笑)
まぁそれはともかく、そんなシリーズのシーズン2が2019年6月に公開。
シーズン1を鑑賞してシーズン2が始まるまでの1年半のあいだ、私の脳内はもっぱらゲーム・オブ・スローンズ一色でしたので、とりあえず復習がてらシーズン1から見直すところからはじめました。
大まかな展開以外の細かい箇所はほとんど覚えていなくてびっくりしましたが、なんとかちょっとずつ物語の感覚を取り戻し、その勢いでシーズン2をイッキ見した次第です。
率直な感想
馬鹿ややこしい。
ぶっちゃけシーズン1の時点である程度キャラクター関係などは全て把握したし、これ以上複雑になることはないだろうと余裕かましていたんですが、S2はS1以上にややこしかったですね。
あなた達どいつもこいつもタイムトラベル乱用しまくりだから!!!
メインキャラのほぼ全員が他のキャラと接点があり、全員が知り合いみたいな状況で物語が展開するダーク、そんな環境で複数の人物が過去や未来に行ったり来たりしてたら頭がパンクするのも当然ですけどね。
翻訳作業も大変だったろうなーと思うセリフもしばしば。
「Maybe I can't prevent myself from becoming Adam, but I can stop what has become of me=僕がアダムになるのは避けられないとしても、僕になるのは止められる。」
このセリフなんて文字に起こしても全く分けわからないよね。字幕泣かせである。
とまあ語りたいことは腐るほどありますが、シーズン2全体のクォリティとしては格段にシーズン1以上だったと思う。
シーズン1を超えてくるとはね…素晴らしいの一言。
まず感心したのはキャスティング。
これはシーズン2に限った話ではないですが、このドラマのキャスティング担当はもっと評価されるべき。
ヨナスに然り、ウルリッヒやヘルゲ、アレクサンダーと…よくもまああんな完璧なYounger/Olderバージョンの役者を探したなーと。
特にヨナスやウルリッヒに至っては同じ役者が特殊メイクで老けたように見せているのかって思うレベルで若い時代の役者と瓜二つですよね。
この人達が年をとったらこういう顔つきになるんだろうなーっていうのがピタリとハマっている。
まぁ一度ザッと見ただけだとプロットに対する感想としては「素晴らしい、けど疑問だらけ」としか言えないので、もう既に2週目に突入しようかなと検討しています(笑)
今回は膨大にある個人的な疑問を列挙する程度で、細かい考察は暇な時でも別記事にしようかな。
なのでここから先はかなり頓珍漢な発言しているかもしれませんがそこのところご了承を(笑)
"終末"を生き延びることになる人物
ひとまず今後シーズン3でもフォーカスが当たるだろうと思われるアポカリプス生存者を整理。
貯蔵庫組
これ面白いのがノア(1921)やクラウディア(1986)といった昔の人物が2020年という未来に来てその年起きる"終末"を生き延びるということ。
クラウディアがあの場に居合わせることになったのはあの時の巡り合わせ感ありますが、ノアに関しては確実に意図的でしょうね。誰に指示されあの貯蔵庫に来たのかはわかりませんけど。(多分アダム?)
ここがノア&エリザベートという2人の接点の始まりになるのかなー。
タイムマシン使用組
ヨナス(older)がフランツィスカ、マグヌス、バルトッシュと一緒にタイムマシンを使用したので彼らも貯蔵庫組と同じく"終末"を回避したのでしょう。
彼らがどの時代に飛んだかは不明だが、1921年に歳を重ねたフランツィスカ、マグヌス(マグヌスの俳優さん激似過ぎるでしょ)がいたということは生き延びたに違いないでしょう。
それにS2の最初に若きノアが殺したのもバルトッシュっぽくなかったですか?
上記で挙げた人達以外にも洞窟内で扉を開けたカタリーナや、原子力発電所内で未来に繋がったポータル前にいたシャルロッテ(2019)も終末を回避できたっぽい?
シャルロッテの娘:エリザベート←うん シャルロッテ母:エリザベート←?
多分なんだかんだシーズン2での衝撃度トップクラスだったのはこれ。
S2E5でシャルロッテが母親の所在を尋ねた時、"彼女は今もあなた(シャルロッテ)を愛している"的なことをノアは言い残しました。
この時「ん?まだ健在?」と引っかかり、「まさか娘が母親なんてあったりする?」と冗談半分で思っていたんですが…最終話を見て愕然としましたね。
なんとそのまさかで、シャルロッテの母親は娘のエリザベートだったと。
いくら近親相姦が盛んなゲーム・オブ・スローンズでも実の娘が自分の母親だなんて次元が違うレベルの話は無かったし、これは本当に驚いた(笑)
ただ冷静に考えれば考えるほどエリザベートの時系列がわけわからなさ過ぎるんですよね。
シャルロッテの母(エリザベート)が失踪したのはどっかのタイミングで別の年台に飛んだから、ということでいいの?
だってもし母(エリザベート)がシャルロッテを産んでそのまま彼女の元にいた場合、シャルロッテとエリザベート2人の存在自体が消えることになるし…。
シャルロッテ&ペーターとの間にエリザベートが生まれる→貯蔵庫で"終末"を生き延びることになるエリザベート、彼女はこの先過去に遡る→ノアとの間にシャルロッテを授かる→失踪→2053年であるグループのリーダー格になる??
ってのが大まかな流れだと推測しているんですが…失踪後の行動は謎すぎる。
追記:よくよく考えたらエリザベートが過去に遡る必要ありませんね。このまま終末後にノアといい感じになりシャルロッテを授かるのでしょう。
別世界
シーズン2のフィナーレには相応しい"オチ"で驚いたのと同時に、今後(シーズン3)の展開において"別世界"という新要素が関わってくるというのは一か八かの賭けに感じました。
この「別世界」というのは使い方次第で今までの全ての謎を解き、視聴者を納得させる展開へと持っていくことも可能だし、それとは反対にシーズン1、2と緻密に積み上げてきたタイムトラベルの概念をただただ台無しにしうる可能性もあると思うのです。まさに諸刃の剣。
でも確かに言われてみれば、みんなループ内に閉じ込められている以上何をしようと同じ出来事/ミスを繰り返すだけだし、別世界が存在するみたいな展開が無いとこのループは永遠に続くだけで進展が無いですよね。
ヨナスの父親のミハエルがなぜ自ら命を断ったのかというのはシーズン1から謎でしたが、ヨナス(2019)が自殺を止めに行こうとしたことが結果ミハエルの自殺に繋がったことが判明したし、このままだとマジでお手上げ状態。
ここで新たに登場した"別世界"という概念は現世界のループの影響を受けていない可能性があるので、別世界にいる人間にはこのループを壊せるかもしれないということ?
ヨナス(older)が2019年に来たのは抜け道があると教えてもらったからと言ってましたが、その抜け道というのが別世界のことなんだろうか?
果たしてこの別世界のこともアダムは計画に織り込み済み?
ヨナス(older) VS アダム
この先起こる事態をある程度知っているであろうヨナス(older)。
ヨナス(older)はアダム(未来の自分)と敵対しており、彼は自分がアダムになるのを阻止するべく、そのループを破壊するための抜け道を求めて2019年にやってきたという解釈で合ってますよね?
自殺するのが手っ取り早い気もしますが、未来の自分(アダム)が存在している時点で自らを殺すのは不可能なんですよね。
ヘルゲ(2019)が1986年に行ってヘルゲ(1986)に車で追突して殺そうとしたがうまくいかなかったのはそのせい。ヘルゲが2019年まで生きているっていうことはね…1986年の追突事故では死ななかったということですから。
まとめ
頭の整理がてらに膨大にある疑問点のいくつかをまとめた記事でしたが、結果余計混乱しているという(笑)
上記の疑問点以外にも、アダムの計画、クラウディアが老人になるまでしていたこと、ノアはどう利用され裏切られたのか、エリザベートやクラウディア、ノア、ヨナスはどの時代で年を取ったのか etc...といった感じに個人的に不鮮明な箇所はまだまだあるんですが、キリがないので今回は一旦終わり。
更に深い考察は2週目を終えてもっと全体像が掴めてからにしたいのでね。
あと唐突ですが、聞くところによると次回が最終シーズンになるみたい。
いよいよ盛り上がってきてもう終わり!?もっと見たいのに!という気持ちも若干ありますが、個人的には英断だと思います。グダグダ続けて徐々に質が落ちるのが一番最悪ですからね。
シーズン3で完結ということはシーズン1制作時から決まっていたことなんでしょうし、
今シーズンの出来を見る限り彼らなら上手くまとめてくれそうだという期待感が高まりました(笑)
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