備忘録

主に映画やドラマの感想など。

お気に入りのエピソード、シーン、シーズン①【ゲーム・オブ・スローンズ】

 

ここ最近ドタバタしていたので久しぶりの更新。 ゲーム・オブ・スローンズに関して語りたいことは山程あるが、高頻度で更新するのは中々厳しい(汗)

今後考えていることとして、各シーズン各エピソードのまとめ+感想(裏話/余談など)を残しておきたいなーと思っています。

全67話あるので、最終章が始まるまでの繋ぎ的な感じで。

 

まぁそれはおいおいやるとして…(下手したら数カ月先になるかも)

今回は私のお気に入りエピソード、シーン、シーズン語り。(全3回)

第1回目はお気に入りのエピソードをランキング形式で。数あるエピソードの中でも特に印象に残ったシーンや展開の構成を総合的に判断し選考。  ネタバレ含むので注意。

 

 

 

 

 

第5位 シーズン4 2話


 

シーズン序盤から、この世界に於いて善人とはなんだ?善人だと生き残れないのか?みたいな展開が続きましたが、ここにきて初めて待ちに待った気分爽快な出来事が。

 

この回は半分以上がジョフリーの祝宴関連に費やされました。 

その最中、畜生ジョフリーはその底力を大勢の人の前で存分に発揮。演技だと分かっていても気まずい空気だったが、これが彼の最後の見せ場でしたね。

次の瞬間何者かの毒により死亡するという。

 

大抵、こういった大きな出来事はシーズン後半の山場まで引っ張ることが多いですが、今回はまさかの新章が始まってからたったの2話で発生。本当に不意打ちでした。

まぁレッドウェディング直後とだけあって作者も「ここまで災難続きだとアレだからそろそろ読者/視聴者の鬱憤を晴らしてあげないとな」、みたいな配慮も少なからずあったと思いますけどね(笑)

 

それにしても、これほどまでに死を願ったキャラクターは中々いない。

それもまたジョフリーを演じたジャック・グリーソンの演技が冴えに冴え渡っており、誰一人ジョフリーの味方をしたいと思わせない憎たらしい素振り、それを見事ドンピシャに演じきったからでしょう。

 

第4位 シーズン4 6話 


 

このエピソードは主にティリオンの裁判。

愛し合っていたと思っていたシェイに公然と偽証されどん底へ突き落とされたティリオン、ここまで募りに募った視聴者気持ちを代弁してくれました。あるキャラクター1人によるパフォーマンスの中では1番好きかも。(個人的にはダヴォスがシリーンを殺したメリサンドルを責めているシーンも評価高い)

 

彼は作中でも視聴者を楽しませるキャラクターの内の1人で、画面に映っているだけでそのシーンが格段と良くなる気がする。裁判はそんな彼の真骨頂ともいえるシーンでしたね。

それにただ不満をぶつけるだけではなく、「お前らが思うような怪物になりたい」みたいな如何にもティリオンらしいセリフもお気に入り。

 

第3位 シーズン3 9話


 

このエピソードは何が何でもランキングに入れなければならないと思った。

衝撃度でいったら断トツ、テレビ史に残るほどといっても過言がないでしょう。もうあの暖色に包まれた披露宴会場の独特な雰囲気を見るだけで身の毛がよだちますね。

 

キャトリンの視点で描かれたこのシーン、父親は戦の最中病死、彼女と婚約中だったネッドの兄ブランドンは狂王によって処刑、その後結婚したネッドも南に出向いた兄ブランドンと同じように王都で処刑、サンサ&アリアは王都で捕虜、ブラン&リコンは消息不明、彼女の子供のなかで唯一そばにいた長男ロブは目の前で刺殺。

その途轍もない喪失感が最後喉を切られるまでの瞬間の表情で伝わってきた。そしてこの一連のシーンでの彼女の演技はなんというか臨場感?覇気?が凄くて鳥肌モノ。

 

これ以上ないであろう最悪の状況でこの世を去ったキャトリン、こうなってしまった原因の半分は自分のせいにしろ、彼女はトメンと同じぐらい残酷な運命を辿ってしまったのではないか?

 

第2位 シーズン7 4話


 

シーズン7はこのデナーリス軍VSラニスター軍の戦闘に全て持っていかれた気もする…というぐらいの迫力だった。

デナーリスはお気に入りキャラというわけではないが、彼女がドラゴンに跨って無双?暴走?するシーンは何度見ても飽きない。

特にドラゴンが荷車を焼き尽くすシーンは、ドラゴンの肩越し+真横からの構図、もはや本物にしか見えないVFXなど、これを見ると制作費が死ぬほどかかっているのも納得(笑) でもやはり戦闘シーンではその価値存分にある。

 

それとどうしても触れておきたいのがワンショット。 ハードホームと落とし子対決ではジョンがその役だったが、今回はブロン!辺り一面火の海の中逃げ惑うという。

戦闘シーンでのワンショットは周りの状況を伝えるのにもってこいの手法、1人のキャラクターに焦点を当てることで、その場で何が起こっていてどれだけ悲惨なのかがより分かりやすくなりますね。

 

勿論サントラも最高。

この戦闘中に流れている曲、よく聞くと所々ドスラク族のテーマとキャスタミアの雨が。

まぁこれに限らず、ゲーム・オブ・スローンズで流れている曲はキャラクターごとに統一されているのでその辺も注意深く聞いていると面白いですよ。

でもキャスタミアの雨って、ジョフリー、タイウィンが殺された時や、この回みたいにラニスター軍が惨敗したシーンでも挿入されているんですね。 キャスタミアの雨はラニスター家(主にタイウィンだが)の偉大さや力を示す歌だったはずが、ラニスター家に起こった悲劇のシーンで挿入されているという皮肉。まぁ特に深い意味はなく、もうラニスター家のテーマソング的扱いになんだろうけど。

 

第1位 シーズン6 10話


 

第1位を除き他4つのエピソードがランクインした主な理由として、ある特定のシーンが素晴らしかったからというのが大きいが、この回は違う。全ての視点で起こった出来事が想像を超えていた。

裁判は勿論、アリアの復讐やティリオン女王の手就任、ジョンの出生など各視点のクライマックスを詰めに詰め込んだっていう感じですね。

 

まずは裁判。

この一連のシーンは聖堂爆破に至るまで、見せ方から曲が挿入されるタイミング、場の盛り上げ方など緻密に計算されている気がしました。

なんといっても序盤に流れた"Light of the Seven"。ゲーム・オブ・スローンズのサントラでは初めてピアノ(それとオルガン)を使用。

 

オルガンは不穏な雰囲気や危機が迫っている感を演出するのにベストなチョイス。

その他にオルガンが使用され、めちゃくちゃかっこいいサントラとして真っ先に思いつくのは、インターステラーの"No time for caution"。"Light of the Seven"はそれに勝るとも劣らないサントラ。

 

裁判以外の急展開としてはやはりジョン・スノウの出生の秘密が公式に明かされたことではないでしょうか。

このシーンはファン、特に原作の頃から知っていて待ち望んでいた人にとっては感極まりない瞬間だったことでしょう。

 

やはり改めて振り返ってみても本当に全てが非の打ち所が無い構成だったなと思う。

これが最終回だと言われても何一つ文句のない出来栄えだったのではないだろうか。(少なくとも私は満足)

 


 

各エピソード、各シーンの感想は後に別記事でたっぷりとやるつもりですが、大まかな感想としてはこんなところ。

特に上位2つのエピソードに関しては、迫力やクライマックスに至るまでの構成など、映像作品の利点を十分に発揮していましたね。こういうのを踏まえると、一概に原作とドラマを引き合いに出してこっちのほうがいいだろーと決めつけるのはナンセンスだなと感じる。

本では三人称視点/神の視点で書くことが可能で、より詳細に過去の状況や事情などを補足として説明できるなどの利点があり、それによって大抵の場合、原作のほうが面白いことが多いってのが現状。

しかし、ゲーム・オブ・スローンズに関しては原作、ドラマとそれぞれに良さがあり、両方共違った楽しみ方が出来る作品なので、どっちも見るべきの一言に尽きますね。

 

まぁ最終章がどうなるかは分かりませんが、今のところ1位と2位は不動。特に1位に関しては最終章をもってしても入れ替わることはなさそう(笑)

次回はお気に入りシーンを存分に語りたいと思います。