備忘録

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各エピソードを振り返る (S3E9) 【ゲーム・オブ・スローンズ】

 

 

以下の記事は一つ一つあらすじを解説するわけではなく、振り返りです。

なので、あらすじのまとめ方はほぼ箇条書き+かなり雑になります(笑)

 

そして先々の展開のネタバレなどが盛りだくさんですので、全シーズン見終わっていない方はここでストップすることをオススメします。

 

 

ロブ

 

双子城へ向かう途中、ロブはキャトリンに意見を求める。

このキャスタリーロックを襲う計画が失敗すれば、今度こそ北部軍は破滅するだろうというキャトリン。

 

そしてついにロブ率いる北部軍は双子城へと到着する。

城主のウォルダー・フレイに塩とパンで歓迎され、ゲストとして扱われる。

ロブは誓いを破った謝罪をし、ウォルダー・フレイは全てを水に流そうという。

 

そもそも誓いを破ったフレイ家に再度援軍を求めようという考えは浅ましいのでは?という指摘も見受けられそうですが、このへん原作ではうまくまとめられています。

というのも、原作ではロブはキャスタリーロックを襲撃するつもりはなく、一旦北部へ進軍して鉄人達からウィンターフェルを奪回するつもりだったんですよね。

なのでそのためにも物理的に双子城の橋を渡る必要があり、ついでに開かれた婚礼でレッドウェディングが起きたと。

 

 

ナローシーの向こう側

 

デナーリスはユンカイを攻め落とすため、ダーリオ・ナハーリス、ジョラー、グレイ・ワームの精鋭を遣わす。

 

 

サム

 

ホワイトウォーカーの襲撃から逃れたサムとジリは壁の麓に到着する。

 

 

アリア

 

双子城に向かう道中、アリアとハウンドは台車が壊れ修理している老人に出くわす。

ハウンドは殺そうとするが、アリアが割って入る。

 

 

ブラン

 

ブラン達はナイツウォッチの土地でもある"ギフト"にいた。

嵐が近いということで雨宿りができる場所を探す。

 

 

ジョン

 

野人は物資を調達しようと老人を襲おうとする。

 

 

アリア

 

アリアとハウンドは双子城のすぐそばまで来ていた。

 

以前にも原作ではレッドウェディングに関する伏線が随所にあるという話をしたと思います。

その一つとして、レッドウェディング前のアリアの章はハウンドがアリアに対して言ったこのようなセリフで締めくくられてます。

「"Keep your mouth shut and do as I tell you, and maybe we'll even be in time for your uncle's bloody wedding"=黙って言う通りにしろ。そうすればお前の叔父の挙式に間に合うだろう。」

 

一見すると「"bloody wedding"ってまんま"血の結婚式"じゃん。伏線なの?」となりますが、"Bloody"には「血の」という意味以外に、"fucking"や"freaking"と同じように強調する意味合いがあるんですね。

この文章でも後者の意味で使われており、後で見返して「2つの意味があったのか」と気づくパターン。

 

ちなみにレッドウェディング直前のアリアの章、こちらでも最後のセリフはハウンドが言った「"It's your bloody brother I want."=俺が会いたいのはお前の兄(ロブ)だ。」

血まみれの結婚式血まみれのロブ…2つの章続けて似たような締め方なので明らかにGRRMは故意でやってますね(笑)

 

 

ブラン

 

風車の中で雨宿りをしていると、老人を追いかけてきた野人とジョンの姿が見える。

ブランは雷に怯えるホーダーに潜入して彼を静める。

オレルはジョンに老人を処刑しろというが、躊躇ってしまったジョン、トアマンドは仕方なくジョンを殺すよう命令。

争いが起きる中、ジョジェンはブランにダイアウルフへ潜るよういい、ダイアウルフに潜ったブランは野人を噛み殺しジョンを助ける。

 

 

ナローシーの向こう側

 

街全体が寝静まった夜、ダーリオ・ナハーリス、ジョラー、グレイ・ワームは街へ潜入する。

門を警備していた者を殺し無事中に入るが、続々と警備の者が現れる。

3人はなんとか全員を殺し、終わったと思ったのも束の間、先程より多くの兵によって囲まれてしまう。

 

 

双子城

 

双子城ではエドミュアとロズリンの式が挙げられる。

ウォルダー・フレイが差し出した娘は予想よりも遥かに美人だと知って喜ぶエドミュア。

 

 

ブラン

 

オシャはジョンが向かったであろう黒の城へ行くべきだと主張するが、野人達に襲われるかもしれないから危険だというブラン。

代わりに、オシャはリコンを連れてラストハース城へ向かってほしいと頼む。

 

 

ナローシーの向こう側

 

街を守っていた奴隷兵が降伏し、ユンカイはデナーリスのものになる。

 

 

双子城

 

大広間では宴が行われていた。

ロブとタリサは彼女のお腹の中にいる子供の名前をエダードにするつもりだと伝える。

そんな2人をキャトリンは温かい目で見つめるが、突如ラニスター家の過去の大虐殺を元にした歌「キャスタミアの雨」が流れ始め、彼女は不穏な表情を見せる。

 

ルース・ボルトンはこの後のレッドウェディングに備えてワインを断っています。

S3E6、ハレンホールでジェイミーに「乾杯に応じないのは怪しい」と言われたのも伏線としてぶっこまれている。

 

双子城に着いたアリアとハウンド。

城内に入ろうとするが、フレイ兵によって門前払いをくらう。

ちょっと目を離したすきにアリアは消えてしまう。

 

ウォルダー・フレイのスピーチ中、キャトリンに顔を向けるルース・ボルトン

嫌な予感がよぎったキャトリンはルース・ボルトンの袖をめくると、彼は鎖帷子を着ていた。

彼の頬を引っ叩きロブの名を呼んだ瞬間、状況は急変。

フレイ家の連中によってタリサがお腹をめった刺しにされ、ロブとキャトリンは矢を受ける。

 

双子城の外にいるアリアは北部兵を見て安心するが、次の瞬間彼らも殺されてしまう。更にロブのダイアウルフが殺されるところも目撃、そんな状況の中ハウンドはアリアを気絶させ逃げ出そうとする。

大広間ではロブとキャトリンを残し全滅。

キャトリンは必死に抗おうとし、ウォルダー・フレイの妻を人質にとる。

彼女はどうか息子だけは見逃してほしいと悲願、さもなければ妻を殺すと脅す。

しかし、ウォルダー・フレイにそんな脅しは通用せず、ロブはルース・ボルトンによって心臓を刺され殺される。

キャトリンは悲痛の叫びをあげ、ウォルダー・フレイの妻の喉を掻き切る。

放心状態になったキャトリンも喉を裂かれて殺されてしまう。

 

この惨事でスターク軍はほぼ壊滅してしまいました。

ロブ軍の多くの兵はフレイ家によって意図的に酔わされていたりしたので、反撃し返す余地がある人は少なかったんですよね。

なので、フレイ/ボルトンの両家は殆ど自分達の兵を失わなかったと。

 

展開構成、音楽、映像面など全てにおいて文句なしの出来だと思うこのエピソード、監督したのはデヴィッド・ナターという方で、この人はシーズン8で第1,2,4話を担当したみたいです。

で、シーズン8の第3,5話の監督はS5E8,S6E9,S6E10という高評価回を担当したミゲル・サポチニク

彼の過去の担当エピソードからして、3話と5話には大掛かりな戦闘シーンがくるのではと言われています。

 

最終章は脚本面のクオリティはさておき、視聴覚的には言葉に表せないぐらい凄まじいものになるでしょうね。。。シーズン7ですら映像/音楽はあの出来栄えでしたから。