備忘録

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ミハエルとアダムの関係性 【ダーク/Dark on Netflix シーズン1&シーズン2考察】

 

 

3ヶ月ぶりの更新ですが、今回も今現在私の中で最も熱いドラマでもあるダークに関する考察記事です。

ダークのプロデューサーのインスタグラム垢を拝見する限り、つい先日最終章の撮影が一通り終了したみたいですよー!

もちろんまだ編集作業などが残っているので、最終章でもあるシーズン3は噂では2020年の6月下旬頃に配信されるのではないかと言われています。まだ半年以上先ですね。

 

成長したミッケル役の子↓

www.instagram.com

 

撮影期間中ほぼ毎日何かしらの撮影風景を投稿していたので、なんかの拍子で特大ネタバレを投下してしまうのではと心配でしたが…現にRedditでは新たな画像が投稿される度にファンが大騒ぎ(笑)

 

今回はファンサイトの中で最も話題に上がり、同時に賛否両論でもあるセオリーについての考察です。

シーズン2までのネタバレを含むので未視聴の方はここでストップすることをオススメします。

 

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ベルリン郊外にある例の教会 (プロデューサーinstagramより)

 

ミハエルとアダム

 

さて、タイトルでのネタバレは避けたかったのでこのようなタイトル記事にしたのですが…今回取り上げるセオリーはこの2人に関係しています。

 

そのセオリーとは"アダム=ミハエル説"

GoTの時然り、アンタ毎回どっからぶっ飛んだセオリー見つけてくるんだと突っ込まれそうですが…海外のファンサイトにはこういったのがゴロゴロ転がってるんですよ(笑)

簡単に要約すると、ミハエルは自殺しようとしたが、途中で何者かによって救出された、もしくは縄が切れるかしてそのまま生存していたのではないか…ということですね。

 

ただ、初めに断っておくとこのセオリーはファンの間でもかなり意見が割れています。私もぶっちゃけこの件に関しては懐疑的な立場。

とは言ってもこれもいくつかの根拠に基づいて浮上し、かなり興味深いセオリーなので、その辺りを順追ってみていきたいと思います。

 

 

根拠

 

"アダム=ミハエル説"をサポートする要素は細かな点を挙げるといくつか存在するんですが、今回は特に重要な3つに絞って焦点を当てようかな。

 

根拠①:アダムとヨナスの身体的類似点

当ブログでも何度か触れているように、このシリーズのキャスティングの的確っぷりには毎回度肝を抜かれます。

どのキャラクターをとってみてもCGI?同一人物が特殊メイクしたのか?ってレベルで瓜二つですよね。

 

ただなぜかアダムだけが元の顔が判別不可能なぐらい顔へのダメージが酷く、全くヨナスの原型が無いという。

もちろん彼が傷を負った経緯などはシーズン3で明かされることになるでしょうが…アダムが身分を偽っている可能性があるのではないかという疑惑を生むのも理解できると思います。

 

根拠②:首の傷

アダムとヨナスの唯一の身体的共通点ともいえる首の傷。

ただ冷静に振り返るとこのドラマにはもうひとり首を吊った人物がいます。

 

そう、シリーズ1冒頭のミハエル。

 

シーズン2でミハエル自殺の原因はループを乱さないためだったということが判明して一件落着した感ありますが、それにしては彼に関する謎がいくつか未だに未解決なんですよね。本当に彼のストーリーラインはあれで終わりなのか。

そもそもあの自殺シーンも途中でカットされ別シーンへ飛んだので誰も彼が息絶える瞬間を目撃していませんし。もしかしたらカットしたのも意図的だったかもしれないと。

 

多分この首の傷こそが多くのファンが「アダム=ミハエル説」を信じている一番の要因だと思います。

 

根拠③:神と世界の創造

現時点でドラマ内で明かされたアダムに関する数少ない情報を鑑みる限り、彼は今ある世界を破壊し、新たな世界を構築しようとしているらしい。

アダムという名前も、あの人類の起源"アダムとイヴ"から来ているのではないかと囁かれていますし、彼の大まかな狙いとしてはそういうことなんでしょう。

 

そんな彼の口から何度か語られた神の存在。

よくよく思い返してみると、ノア(中年)も似たようなことをミッケルに対して言い放っています。しかもわざわざ病室を訪れてまで。

このことからもなぜよりによってミッケル?となり、アダムとミッケル/ミハエルに何らかの関係性があるのではないかと言われているのです。

 

 

このセオリーのツッコミどころ

 

いくつか根拠を列挙しましたが、もちろんこのセオリーに対する反証も存在します。

 

反証①:死の偽装

まずミハエルが生存しているとしたらどうやって死を偽装したのか。

自室での自殺ということで発見時に第三者によって現場検証も行われただろうし、墓が存在しているので遺体もちゃんと収納されているはずですよね。

警察などと手を組んで偽装したとは到底思えない、世界に「ミハエルは死んだ」と思い込ませるためには相当な手間がかかるしかなり困難でしょう。

 

唯一の打開策として考えられるのはマルタver.2の出身地とも思われる別世界の存在。

別世界からミハエルの身代わりを用意した、という可能性は否定しきれないですが…こじつけと言われたらそれまで(笑)

 

反証②:アダムの言動

私がこのセオリーに対して懐疑的になっている一番の理由はアダムの言動。

アダムはどうもヨナス(自分自身)しか知らない情報、つまりミハエルでは決して知ることが不可能とされる情報を把握しているっぽいんですよね。

 

それを物語っているとも言える出来事としてはノアの銃で死ななかったこと。

この件に関してはファンの間でも幾度となく議論が繰り広げられており、人によって解釈が分かれる箇所です。

私の見解、というか普通に考えたら銃で殺されなかったのはアダムには未来があったからという結論に至ると思います。あの瞬間はまさに時間に生かされたと。

 

一見するとこの件は今回のセオリーとは全くの無関係で、アダム=ミハエルという可能性は何一つ拭い切れていないように映ります。

ただ注目すべきはアダムは銃を向けられても平然としていたという点。

これはもちろんアダムはある根拠を元に"ここでは死なない"と確信していたからですよね。

 

推測するにその根拠とは、"2020年の終末直前にアダムは過去の自分ヨナス(少年)に会うということ"ではないかと思うのです。

アダムは終末時の状況を過去にヨナス(少年)の立場で経験しているはずで、"終末の日にアダムがヨナス(少年)と会う"というのはノアに銃を向けられた時点では未来の出来事になります。

だからアダムは銃を向けられても撃たれて死ぬはずがないと余裕かましていたのでしょう。この時まだ終末は起こっていないのですから。

 

もし仮にアダム=ミハエルだとしたら、あの"殺されるかも!"という状況で平然としていたのが説明つきませんよね。

現状だとアダムがヨナスではない限り矛盾が生じますし、それを覆すには新たな合理的理由が必要になってくるわけです。

 

 

以上が「アダム=ミハエル説」の根拠と反証。

私自身、このセオリーに対しては若干懐疑的な立場をとっていますが、もしアダム=ミハエルだったとした場合はかなりのどんでん返しが期待されること間違いなしでしょう。

しかもこれはダークです。

タイムトラベルが可能で、新たに別世界の存在という要素も加わった今、何が起きてもおかしくないと思います。

上記で挙げたツッコミどころを覆すことも容易いでしょうから(笑)

 

アダム=未来の自分だと信じているであろうヨナス(中年)が死なないとを踏んで無謀なことを試した挙げ句、予想とは裏腹に死んでしまう…みたいな展開は結構衝撃的ですけどね。