あのシーンとその後の繋がり?Fun fact?③【ゲーム・オブ・スローンズ】
「あのシーンとその後の繋がり」というタイトルにしていますが、回を追うごとに繋がりも何も無くなっているという。
まぁちょっとした"Fun fact"ということで(笑) ネタバレ含みます。
ユーロンの帆船
シーズン6に彗星のごとく現れたユーロン、シーズン7からは女王側で戦うという大役を背負い、あっちこっち行ったり来たりでかなり活躍していましたね。
そんな彼の移動手段でもある左右に突き出た帆が特徴の帆船。あれには「沈黙/サイレンス」という名が付いているのですが、その辺の経緯が面白いので紹介。
シーズン7 1話でジェイミーが話していましたが、ユーロンはラニスターポートに停泊していたラニスター軍の船を燃やし、この行為が反乱の火蓋を切りました。結局反乱は失敗し、ベイロンは降伏(今後このようなことを起こさないようにと息子のシオンを人質/捕虜として奪われる)、一方ユーロンは鉄諸島を追放。
その追放後、世界各国の海を航海している最中に激しい嵐に巻き込まれ、ユーロンは正気を失います。
そこでクルーはユーロンが狂って船外へ飛び出さないようマストに縛り付けました。嵐が過ぎ、結んでいた縄を解いてもらったユーロンは何故かクルー全員の舌を引っこ抜くという行為に走ったという。
その理由は「静寂(Silence)が欲しかったから」
このぶっ飛んだ出来事が船名の由来。あの船のクルー全員話すことが出来ないんですよ。この一連の流れはユーロンの初登場回(兄ベイロンとの会話)でもチラッと出てきましたね。
で、私が何よりも気に入ったのが、シーズン7 2話の海戦でも舌を引っこ抜いている描写があったこと。
戦いが終わった後に敵の舌を引き抜くのがルーティンになったのかな?(笑)
われら強大たるべし!Growing Strong!
「われら強大たるべし!」、英語だと「Growing strong!」というのはタイレル家の標語。それを念頭に置いて、シーズン4 4話、リトルフィンガー&サンサのシーン。
船内での会話シーンはリトルフィンガーの口から結構な名言が生まれ、私のお気に入りのシーンの1つです。例えば、「動機がない者は疑われない」や「金で買える沈黙は一瞬だが、矢なら永遠」とか!
その中で、リトルフィンガーが暗殺の共謀者を示唆した時のセリフ、「Nothing like a thoughtful gift to make a new friendship grow strong.=新たに堅い友情を育むのには贈り物が1番だ。」
このセリフをバックに共謀者オレナ・タイレルへと場面が移り変わるんですが、"grow strong"というのはタイレル家の標語と掛けているんですね。
こういった何気ないセリフにも遊び心をぶっこむあたり、気が利いているというか流石の一言。
ジョリー
ジョリー言われても誰?って感じですが、彼は衛兵隊長で、シーズン1でネッド達と王都まで一緒に同行した人ですね。因みにあのロドリックの甥にあたります。
王都ではネッドの代わりに周辺の手回しをしていることが多かったかな。
シーズン1 4話、ジョリーはネッドから王への伝言を王の盾であるジェイミーに託そうとしたが、ジェイミーはそれを断り軽く揉めそうになるという場面。
この少し前に2人はパイクの包囲戦(ベイロンの反乱の一部)の回想をしていました。ミアのソロスの名前もここで登場していますね。
そこでジョリーは「危うくグレイジョイに目を刺されそうだった。」と言っています。
所変わってネッドとジョリーがロバートの落とし子を尋ねてリトルフィンガーの娼館へ訪れるシーン。
出口でティリオン拘束を知ったジェイミー率いるラニスターの兵に囲まれてしまう。「ティリオンを拘束したのは私の命令だ。」と、ネッドはキャトリンを庇い嘘をつきました。ネッドは生け捕りで家来は始末しろとジェイミーが命令し、ジョリーはジェイミーによって目を刺されて殺されてしまいます。
以前交わした会話は伏線みたいなもんで、ジェイミーは嫌味を込めてわざと目を刺したんでしょうね。
いやーにしても初期ジェイミーの糞っぷりたるや目を見張るものがある(笑)
でもよくよく考えてみればネッド達を襲ったのはティリオンのことを思ってだし、一概に責められないけど。
(それもそうとジョリーを演じた役者さんの名前が「ジェイミー・サイブス」ってのが面白い)